相模女子大学 メディア情報学科

履修期間 1年/秋学期 マンガ論

マンガを学問的に研究

普段、マンガを何げなく読んでいますが、身近なだけによく分かっていない人が多いです。
だれでも読めるマンガには知られていない歴史や文化の広がりを持っています。
「マンガ論」は世界のマンガと日本のマンガはどのような違いがあるか、マンガの歴史、産業、 ジャンルを学問的に研究し、簡単なようで複雑なマンガという文化の仕組みを学ぶ授業です。 実際にマンガを制作し専門的な技術を学ぶ授業ではありません。

人気マンガはなぜヒットしたのでしょうか。

それは人気マンガには、新しい「発想」があるからです。
マンガもずっと同じ内容では飽きられてしまいます。
前作や昔のマンガになかった新しい展開、ストーリー、
世界観によって読者から支持を得られます。
例えば2014年に大ヒットしたディズニー映画「アナと雪の女王」。
従来のディズニーのアニメーションはヒロインが一人でした。
しかし「アナと雪の女王」ではディズニー初のダブルヒロインです。
姉のエルサは消極的で自分に自信がなく妹であるアナにさえ
心を閉ざしてしまいます。
一方妹であるアナは明るく恋にあこがれる女の子です。
対象的な二人は視聴者に親近感を与え、
より「アナと雪の女王」の世界観を感じさせ、大ヒットに繋がりました。

マンガが好きな人は必見の授業です!

マンガを描く上で専門的な技術も必要ですが
技術だけでは面白いマンガは生まれません。
多くのマンガを知っていて、多くのアイデアや工夫を見て、比較し、
疑問を持ち考えることによって今までにないアイデアや発想で
面白いマンガを生み出すきっかけになるのです。
意外と知られていないマンガの時代背景やジャンルを、
現代のマンガから古いマンガ、実験的に作られた普段目にしない
珍しいマンガを通してマンガの文化を学びます。
岩下先生が丁寧にわかりやすく解説し、ときにはツッコミもあって
笑いのある楽しい授業です。「マンガの世界をもっと知りたい!」
「マンガが好き!」と言う学生にオススメです。

マンガ論 講義